ウサギのエンセファリトゾーン症

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

今回のテーマはうさぎ🐰の「エンセファリトゾーン症」についてです。

ペットとして飼われているうさぎ🐰の半分以上が「エンセファリトゾーン」を保有しているというデータが海外では出ています。

エンセファリトゾーンは、何か?というと細胞の中に寄生する「原虫」という寄生虫の一種です。エンセファリトゾーン症は、この寄生虫による感染で起こる脳炎です。哺乳類に広く感染しますが、うさぎ🐰への寄生が最も多いです。

通常は無症状ですが、ストレスなどで免疫力が落ちると発症し、エンセファリトゾーンの増殖により、寄生部位の脳、眼、腎臓で症状をひきおこします。😅

初期症状は、軽度のふらつきやぎこちない動作などですが、進行すると首を傾けたように頭が斜めになる捻転斜頸(ねんてんしゃけい)、眼球が意思とは関係なく小刻みに揺れる眼振(がんしん)、てんかん発作などの神経症状を生じます。眼への感染で白内障やぶどう膜炎も生じます。😱

感染経路は、母うさぎ🐰から胎盤感染によって子うさぎ🐰に感染するほか、感染したうさぎが胞子を尿中に排泄し、別のうさぎ🐰が感染うさぎ🐰の尿のついたフードや水を摂取することでも感染することが知られています。🤔

エンセファリトゾーンの治療は、駆虫薬による駆虫と周囲の炎症を取る抗菌薬や抗生剤などによる治療が必要となります。💊💁🏻‍♂️

ご自宅のうさぎ🐰ちゃんがバランスを崩していたり、首をかしげている斜頸の姿を見かけたら、すぐに動物病院を受診して下さい。当院では、うさぎ🐰の診療に加えて、うさぎ🐰のグルーミング教室も行っておりますので分からないことがあればご相談下さい。🩺🐾💁🏻‍♂️

(Y)20210218

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ハリネズミ

本日のコラムの主役はハリネズミ🦔です。

コロナ禍でなかなか外出できず、新しく動物を迎えようとペットショップに行かれる方も多いのではないでしょうか。ここ数年でよく見掛けるようになったのがハリネズミ🦔です。

ハリネズミ🦔は海外の繁殖場や国内のブリーダーさんからペットショップに運ばれ、販売されることが大半です。その間に親や同居の動物からダニを移されることが多く、ショップで駆虫してから販売されることは非常に少ないです😱

ダニが寄生したときの主な症状は身体のかゆみであり、後肢で背中やお腹の辺りを掻く姿がよくみられるようになります。また、フケが増えたり、針が抜け落ちたりすることもありますが、中には全く症状が表れないこともあります。

検査方法としては、皮膚に付いているフケを顕微鏡で観察することで、ダニの成体や虫卵を確認します。ダニ自体は皮膚に深くもぐっていることもあり、なかなか見付からないこともあります。🤔

治療としては犬猫用の駆虫薬を使用します。しかし、その駆虫薬はダニの成体には効きますが、虫卵には効果がないため、2週間おきに3回投与することで、より確実に駆虫することが可能です💁🏻‍♂️

これからハリネズミ🦔をお迎えしようと考えている方、お迎えしたけれど一度も病院には連れて行っていない方、まずは動物病院での寄生虫の検査をおすすめします。何か気になることがありましたら気軽にご相談ください😃🩺🦔

(C)2021.02.08

 

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ペットの血液型について

今回は血液型について投稿させて頂きます。💉

皆さんはワンちゃん、ネコちゃんの血液型をご存じですか?自分自身の血液型は分かっていても、ワンちゃんネコちゃんの血液型は知らない方が多いかと思います。🐶🐱

ヒトはA型・B型・AB型・O型の4種類に分類されるABO式と、Rh(+)Rh()に分類されるRh式が知られています。💁🏻‍♂️

日本人の血液型の割合はA40%B30%、O20%、AB10%であり、Rh(+)99.5%Rh()0.5%と言われています。🤔

🐶ワンちゃんの血液型はDEA式が世界標準となっており、今までにDEA1.1系・1.2系・213系まで知られています。日本にいる犬のうち、DEA1.1(+)7080%、DEA1.1()2030%と言われています。😲🐾

ヒト👨‍👩‍👧‍👧と同様に、原則同じ血液型どうしで輸血しなければなりませんが、DEA1.1()の犬の血液にはDEA1.1に対する抗原が含まれていないため、DEA1.1()の犬の輸血に利用されることもあります。🐶🐾😲

ネコちゃん🐱の血液型はAB式で、A型・B型・AB型の3種類に分類されます。その割合はA95%、B5%、AB型に関しては極めて少ないと言われており、猫種によってB型やAB型が比較的多いといった違いはみられます。💉

🐱においても同じ血液型で輸血しなければなりませんが、例えば緊急時にAB型の猫に輸血するとき、AB型の猫の血液が手に入らない場合は、A型の猫の血液が使われます。これはAB型の猫の血液中にはA型に対する抗体が含まれないため、利用することが可能です。🙀

皆さんの家族であるワンちゃん、ネコちゃんもいざというときのために血液型を一度調べてみるのはいかがでしょうか?🤔😲😃😊

(C)20210131

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