重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

今年の夏は、コロナウイルスの密を避けるレジャーとして、山や川🏞でワンちゃんも連れてキャンプ🐶⛺️をして過ごそうという飼い主様も少なくなかったのでは無いでしょうか?そんな時期に気をつけておきたい『』という人獣共通感染症❗️についてご紹介させていただきます🐾💁🏻‍♂️

SFTSは、2011年に中国より報告されたマダニ媒介性の新興ウイルス感染症です。2013年に国内で初めて報告されてから300名以上の感染者が報告されています。
発生地域は主に西日本からで春から秋にかけて発生が多いことが分かっています。昨年までは、静岡県より以西の西日本でのみ感染者が報告されていましたが、今年に入ってから関東地方(千葉県)でも感染者が報告され、注意が必要となりました☹️

感染経路はマダニを介したもの(直接咬まれること)が中心ですが、感染患者の体液などの接触により、人から人へ、犬🐶・猫😺から人への感染も報告されています。

SFTSを発症すると、6日~2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔吐など)、その他に頭痛や神経症状、皮下出血などの出血症状を起こします。犬と猫も人とほぼ同様の症状を示します。😳

SFTSで最も恐ろしい点は、致死率が高いことです。人でなんと約20%、犬で29%、猫は人や犬より高く約60~70%と知られています。さらに、有効な治療薬やワクチンはなく、治療は対症療法しかありません。🥺

犬と猫のマダニ予防は、SFTSを含むダニ媒介性感染症を防ぐ有効な方法となります。当院でもワンちゃんと猫ちゃんのノミ・マダニ予防薬💊が各種ご用意しています❤️ しっかり通年予防で、人にも危害を加える感染症を未然に防ぎましょう💪🏻

(Y)20210830

 

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