フクロモモンガ (続き)

今回のコラムは前回に引き続き、フクロモモンガに関してご紹介します🐾😃

眼が大きく愛くるしい表情のフクロモモンガですが、本来、活発に動き回る動物です。十分に活動できる大きくて高さのあるケージが理想です。また中で飛び回れるように枝やツタを入れて、高い位置に休息スペースとして棚を設置し、本来の生息環境に近づけることが望ましいです。

フクロモモンガは木の幹にしがみつくために爪の先端が鋭くとがっています。ほとんどの場合、フクロモモンガの爪を切る必要はありませんが、人と一緒に生活する場合、腕や背中にしがみつかれて怪我をすることがあります。また、タオルやカーテンなどにフクロモモンガの鋭い爪の先が引っ掛かってしまうことがしばしばあります。このようなことを防止する目的や病的に爪が伸びてしまった場合、フクロモモンガの爪を切ることがあります。慣れているフクロモモンガでも捕まれるとジージー鳴いて抵抗します。このため、最初は動物病院🏥で爪の切り方を教わり、自宅🏡でできるようであれば自宅で行いましょう。

野生下のフクロモモンガは雑食性の動物で、昆虫食の傾向が強く、その他にユーカリやアカシアの樹液や樹脂などを食べています。飼育下ではタンパク質源と果糖や樹脂などの炭水化物源をそれぞれ50%程度ずつ与えることが良いとされており、フクロモモンガ専用フードがバランスの整った理想の食事です。その他には、刻んだ果物や野菜、ナッツ類や種子類、餌用昆虫などをおやつとして少量ずつ(食餌中の10%以下)与えます。実際、葉野菜は繊維やある種のビタミンの供給源となり、市販の飼育書にも果物や野菜を主体とした食事内容が紹介されています。また、おやつとして与えるナッツや種子類🥜、餌用昆虫🦗などはケージ内に隠しておくことで、楽しみながら採食行動を行うこともできます。

本来、フクロモモンガは1頭のオスと複数のメスにその子供からなる群れで生活しており、臭いやさまざまな鳴き声でコミュニケーションをとっています。そのため、単独飼育で飼い主との十分なコミュニケーションをとれない場合には精神的な疾患に陥ることが知られています。単独飼育によるストレスで陰部や胸部を咬んで、自分自身を傷付けることが報告されていますので、複数頭で飼育するか、飼い主とも十分なコミュニケーションをとることが望ましいとされています。

飼育する上で何かお困りのことがあれば、ご気軽に当院までご相談ください  20220109(C)

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アリス動物病院(川越市・動物病院)

【はじめて子犬・子猫を迎えたら 〜子猫🐱編〜】

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

【はじめて子犬・子猫を迎えたら 〜子猫🐱編〜】

先月、子犬編を行いましたので、今月は子猫編になります🐾🐱

子猫を飼いはじめたら、まず不安を取り除くためにまずは無言で、お家の環境🏠に慣れさせてあげます。猫ちゃん自ら探索する時間を設けてあげてください。また、睡眠中😴は起こしたり邪魔をしたりしないようにしましょう。最初のうちはケージの中に低めのトイレや寝床、お水など一通り準備し、夜など目が届かない時間はそこの中で過ごしてもらう方が良いです。

トイレ🚾は大抵の猫🐱ちゃんはしつけしなくてもわかってくれますが、粗相をしてしまった場合は、おしっこの臭いをトイレの砂につけておくと自然と覚えることが多いです。ただし3週齢以下で保護した猫ちゃんだと、まだ自力で排泄できないので、お尻をティッシュなどで優しく刺激して排尿を促す必要があります🧻

フードは栄養価の高い子猫用を用います。保護猫ちゃんの場合、2週〜3週までは哺乳瓶などでミルク🍼を頻繁に与えるなど授乳介助が必要ですが、乳歯が生えてきたら離乳食を少しずつ与え始めます。

混合ワクチン💉の接種時期になったら動物病院🏥へ連れて行きます(保護猫ちゃんの場合は9週齢すぎが目安です)。初回接種時期に応じて2または3回のワクチン💉が必要で、種類なども合わせて、獣医師🩺と決定していきます。同時に糞便検査(寄生虫や細菌を調べます)も行い、必要があれば治療💊をしていきます。ノミ・マダニの駆除・予防や、耳ダニのチェックなども同時にを行います。

その後、生後6〜8ヶ月くらいを目安に、子供をとらない場合は不妊手術(去勢・避妊)を行っていきます。
メスの場合、乳腺腫瘍の発生リスクを下げるためには、一歳未満に手術することを推奨しています🐈

子猫🐱ちゃんの時期は色々なものに興味をもつため、誤飲やケガ、脱走などに注意してください。
ご不明点や詳しく知りたいことなどございましたら、お気軽に当院までご連絡ください。💁🏻‍♀️🐱🩺

20220109 ITO

 

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