フィラリア予防について❤️‍🩹

 冬も後半に差し掛かり、フィラリア(犬糸状虫)の予防シーズンである春が徐々に近づいてきましたので、当院でのフィラリア予防に重点をおいて説明していきます。💁🏻‍♂️

 フィラリア(犬糸状虫🪱)は、蚊の吸血によって犬の体内に侵入し、幼虫から成虫となり、犬の肺動脈🫁や心臓🫀に寄生すると、深刻な症状を起こすようになります。

 フィラリア予防薬💊を処方する前にフィラリア検査🩸を行う必要があります。

理由は、フィラリア陽性で予防薬を使用した場合、ショック反応やアナフィラキシーショックの危険性があるためです。

当院では、少量の血液でフィラリアに感染しているかを診断できる抗原検出キットを用いています。

 当院で取り扱っているフィラリア予防薬の種類は大きく3種類に分かれます。

①チュアブルタイプ🍪

利点

・おやつ感覚で予防を行うことが出来る。

・食べることが好きなわんちゃんは喜んでくれる。

欠点

・臭いや味に敏感なわんちゃんは、食べてくれないことがある。

・食餌アレルギーのわんちゃんにはお勧めできない場合がある。

②スポットタイプ(レボリューション)💧

利点

・食餌アレルギーや味に敏感なわんちゃんにも確実に投薬することが出来る。

欠点

・投薬して、数日間シャンプーが出来ない。

・稀に薬剤が肌に合わず、痒みが出たり肌が荒れることがある。

③注射タイプ💉

利点

1年間フィラリア予防を行うことが出来るので、予防回数が年に1回で良い。

・継続で注射によって予防する場合は、予防前の血液検査が必要ない。

欠点

・アレルギー様の反応が出ることがある。

 当院では、ノミ、ダニ、寄生虫の一部、フィラリアの全てを予防できるオールインワンタイプのチュアブルタイプ🍪も取り扱っています。

 獣医師と相談の上、その子に合った予防薬を見つけましょう。予防について分からない点などお気軽にお問い合わせください。🏥💁🏻‍♂️

(Y)20220217

 

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アリス動物病院(川越市・動物病院)

肛門嚢炎について

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

🐶犬や🐱猫の肛門の下左右(時計でいうと4時と8時の方向)には、肛門腺という臭腺が一対あり、袋状になっています(肛門嚢)。
肛門腺からは細い管が出ており、押すと中身の分泌物が出てきます。通常は排便時にある程度この分泌液を一緒に排泄します。中にはあまりできない子もいます。
下痢や便秘などの消化器症状、加齢、肥満など、様々な要因で分泌物の性状の変化や排泄不良が起こると、肛門腺が過剰に溜まっていきます。この状態が続くと細菌が感染して炎症を起こし、痛みや腫れが出ます。さらに悪化すると肛門嚢が破裂し、穴が開いて、そこから出血とともに膿状の肛門腺が排出したりします。これが肛門嚢炎です。

治療❤️‍🩹としては、初期であれば抗生剤など内服薬💊のみになりますが、膿が溜まって痛みが激しい場合は内服に加え、外科的に切開して排膿と洗浄薬剤注入を行います(既に破裂して穴が空いている場合も薬剤注入を行います)。破れてしまった箇所の皮膚は経過とともに塞がります。
あまりに何度も繰り返すようであれば、外科手術で肛門嚢自体を取る方法もあります。

予防としては、日頃から肛門腺のケアをすることが何よりも大切です。溜まる頻度はその子その子によりまちまちですが、🐶わんちゃんであればまずは1ヶ月に1回くらいが絞る目安になります。🐱猫ちゃんは溜まらない子も多いのですが、やはり気になる方はまずはわんちゃんと同じ頻度でチェックした方が良さそうです。その時の溜まり具合により、次回確認するまでの期間を決めていきます。

絞り方としては、先述した箇所(肛門の四時と八時の方向)にある袋状構造を指で掴み、奥から手前に押し出していきます。あまり強く押しすぎると痛がるので注意です。肛門嚢炎は再発が多い病気のため、なかなかご自宅でケアできない場合には、病院やトリミングでも行っています。🏥🩺
普段の通院や予防接種の際に一緒に、溜まっているか確認することもできますので、気になった方はぜひご相談ください。💁🏻‍♀️(ITO)20220217

 

 

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【はじめて子犬・子猫を迎えたら 〜子猫🐱編〜】

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

【はじめて子犬・子猫を迎えたら 〜子猫🐱編〜】

先月、子犬編を行いましたので、今月は子猫編になります🐾🐱

子猫を飼いはじめたら、まず不安を取り除くためにまずは無言で、お家の環境🏠に慣れさせてあげます。猫ちゃん自ら探索する時間を設けてあげてください。また、睡眠中😴は起こしたり邪魔をしたりしないようにしましょう。最初のうちはケージの中に低めのトイレや寝床、お水など一通り準備し、夜など目が届かない時間はそこの中で過ごしてもらう方が良いです。

トイレ🚾は大抵の猫🐱ちゃんはしつけしなくてもわかってくれますが、粗相をしてしまった場合は、おしっこの臭いをトイレの砂につけておくと自然と覚えることが多いです。ただし3週齢以下で保護した猫ちゃんだと、まだ自力で排泄できないので、お尻をティッシュなどで優しく刺激して排尿を促す必要があります🧻

フードは栄養価の高い子猫用を用います。保護猫ちゃんの場合、2週〜3週までは哺乳瓶などでミルク🍼を頻繁に与えるなど授乳介助が必要ですが、乳歯が生えてきたら離乳食を少しずつ与え始めます。

混合ワクチン💉の接種時期になったら動物病院🏥へ連れて行きます(保護猫ちゃんの場合は9週齢すぎが目安です)。初回接種時期に応じて2または3回のワクチン💉が必要で、種類なども合わせて、獣医師🩺と決定していきます。同時に糞便検査(寄生虫や細菌を調べます)も行い、必要があれば治療💊をしていきます。ノミ・マダニの駆除・予防や、耳ダニのチェックなども同時にを行います。

その後、生後6〜8ヶ月くらいを目安に、子供をとらない場合は不妊手術(去勢・避妊)を行っていきます。
メスの場合、乳腺腫瘍の発生リスクを下げるためには、一歳未満に手術することを推奨しています🐈

子猫🐱ちゃんの時期は色々なものに興味をもつため、誤飲やケガ、脱走などに注意してください。
ご不明点や詳しく知りたいことなどございましたら、お気軽に当院までご連絡ください。💁🏻‍♀️🐱🩺

20220109 ITO

 

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血栓症について

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

血栓症🩸とは血小板などの血液成分が塊となり血管を閉塞し、血流が遮断されてしまうことを言います。血栓によって組織に送られる血流量が低下し、様々な症状を起こします。

血栓症の原因として犬🐶では細菌性心内膜炎など感染による炎症、外傷、フィラリア、甲状腺機能低下症、先天的な心臓病🫀など様々です。猫😺は主に肥大型心筋症をはじめとする心筋症によって心臓🫀で出来た血栓が原因となります。

血栓🩸の重症度は状況によって大きく異なりますが激しい痛み、体や臓器の麻痺、脈拍の消失、冷感などの症状が突然起こります。特に猫🐈は後趾の血管で起こりやすいので後趾の麻痺、低体温を引き起こします。血栓によって急な塞栓が起きた場所から血流が通らなくなり完全に閉塞を起こすと、それ以降の細胞が壊死していきます。これが急激に起こることで塞栓した場所以外の全身の臓器🫁でも障害をきたし、最悪の場合死に至ります。🙀

診断方法は症状の有無、血液検査🩸、原因の探査として超音波検査、レントゲン検査、CT検査などを行います。

治療法としては血栓を溶解する薬💉、血栓が起こりづらい薬💊を使用し血液の流れ🩸を改善していきます。また、血栓の原因となる疾患🫀の治療をおこなっていきます。
血栓症は起こった時間及び場所によって予後も様々ですが悪くなることがあります。早期発見が大事になるため、特に基礎疾患のある場合は定期的な検査🩺🏥とその子の状態の把握が大事になります。急にいつもと様子が違う時、このように重大な病気の場合もあります。様子を見ずにぜひご連絡ください。💁🏻‍♂️🏥(P)20211128

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はじめて子犬子猫をお迎えしたら 子犬編

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

🐾はじめて子犬・子猫を迎えたら 🐶子犬編🐶🐾

今回はタイトルの通りです❤️
初めて子犬・子猫を飼うけれども、最初は何をすれば良いかわからない…といった方や、もう一度確認されたい方は、ぜひ一読ください。
(次回は子猫編を予定しています)

子犬🐶を飼いはじめたら、まずお家🏠の環境に慣れさせてあげることが大切です。ついかまってしまいたくなりますが、それだと緊張してしまいます。わんちゃんが自分から寄ってきたら撫でるなど、ゆっくり慣らしていきます😌。また、睡眠🛏はとても大切なので、寝ている時は起こしたり邪魔をしたりしないよう注意が必要です。お散歩やトリミングなどはワクチン💉をうってからになりますので、それまではお家の中のみで過ごします(ただし、体調面などで何か気になることがあれば、すぐに動物病院へご連絡ください)。

混合ワクチン💉🏥の接種時期になったら動物病院へ連れて行きます。子犬🐶の頃は初回接種時期に応じて2または3回のワクチンが必要です。規定回数の接種が完了するまでは、病院への通院はキャリーバッグ🧳やクレートなどを使用します。ワクチンの種類や回数は、初回接種時期やお住まいの環境などに合わせ、獣医師と決定していきます。またフィラリア❤️‍🩹の予防も開始します。同時に、糞便検査🦠(寄生虫や細菌を調べます)なども行い、必要があれば治療をしていきます。混合ワクチンが終わったら、次は狂犬病の接種となります。お散歩🐕‍🦺に行くようになったら、合わせてノミ・マダニの予防を行うことも大切です。

感染症予防も行いつつ、ご自宅ではトイレトレーニングやお留守番など、しつけ指導を行っていきます。なかなかご自身でのしつけが難しい場合は、予防過程が終わった後に、ドッグトレーナーのしつけ教室(当院でも承っております)なども効果的です😉。

その後、生後半年から8ヶ月くらいを目安に、子供をとらない場合は不妊手術🏥を行っていきます。

子犬の時期はやることが多く、特に初めて子犬をお迎えされる方は、どれをやれば良いかわからなくなることも多いです🧐。ご不明なことがあれば獣医師がご説明いたしますので、診療ご予約をお取りの上ご来院ください💁🏻‍♀️。
(ショップや保護施設からお迎えされた方は、ワクチン証明書などがあればお持ちください) (ITO)20211113

 


 

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皮膚糸状菌症

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。


これから秋に差し掛かる時期、暑さと湿気も残り、お散歩途中に草むらも多く、換毛期も重なることで皮膚トラブルが多くなります。
今回は皮膚の病気の1つである、糸状菌症についてお話しします💁🏻‍♀️🐶😺🐰🐤🐭。

皮膚糸状菌症は、糸状菌という真菌(カビ)🦠が、皮膚や毛などの細胞に侵入し増殖することで、痒み、発疹、フケ、円形脱毛など様々なトラブルを引きを起こす病気です。
初期ではこれらの症状が分かりづらいこともあり、皮膚の赤みのみ見られることもあります。
また、炎症の強さや細菌感染の併発などの状況により、患部が腫れたり漿液が出ることもあります。
発症しやすい部位は頭部、顔、前肢などが多いですが、全身の至る箇所でみられます🧐。

少量の感染の場合、通常健康な皮膚状態であればあまり症状が出ませんが、幼少期や老齢期など抵抗力が弱かったり、他の病気や体調により免疫力が低下している時、換毛期はかかりやすい傾向にあります。

犬🐶に感染する糸状菌はMicrosporum canis(ミクロスポラム・カニス)が多いですが、種類によっては猫など他の動物、人🕺にうつるものもあります🥺。
感染ルートは、感染犬との接触や環境からなど考えられています。

皮膚糸状菌症の診断は、特徴的な脱毛の仕方などの症状がない場合、皮毛の検査(皮膚掻爬検査、抜毛検査、ウッド灯検査など)で診断します🩺🏥。

糸状菌症の予防法は、犬では定期的にシャンプー🧴などを行い、普段使っている寝具などもこまめに洗濯し、清潔に保つ必要があります。
治療❤️‍🩹には、抗真菌薬💊を含んだ、症状に合わせた内服薬、外用薬、薬用シャンプーなどを使用します。
糸状菌はしつこいため、一度感染が成立すると何度もぶり返したり、なかなか治りにくいことも多いです。

今回は糸状菌について紹介しましたが、その他にも、皮膚トラブルの原因はホルモン異常やアレルギーなど、様々な可能性が考えられます。
症状が目に見えるため、オーナー様の気付きが早期治療には大切になります。
何か気になる様子があれば、お早めにご相談ください。   💁🏻‍♀️(ITO)20211030

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胸水貯留について

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

胸水貯留🫁とは体内の水分を代謝する機能に異常が発生することにより、胸腔に溜まってしまう状態のことを言います。胸水が溜まることで臓器に負荷がかかって機能異常を起こしたり、肺が圧迫され十分な空気の交換が出来なくなり呼吸困難に陥るとされています🥺。

胸水の主な原因として心臓🫀疾患、腫瘍、肺炎など心臓や肺の疾患、フィラリア🪱などの感染などによって起こるとされています。また、胸水には、漏出液・変性漏出液・滲出液といった性状に分類され、胸水貯留を引き起こす疾患によって異なります。この胸水の性状を調べることで、より詳しい原因である病気を特定していきます🧐。
検査方法としては聴診🩺を行い肺音、心音がきちんと聞こえるか確認し、体の状態を確認するために一般身体検査、血液検査🩸を行います。また、胸水が胸腔内に存在するか確認するためにレントゲン検査、エコー検査を行います。胸水を採取できたらその性状を調べ、胸水の原因となる病気の特定をしていきます。

胸水貯留の症状としては、呼吸状態が悪い、チアノーゼ、運動できない😓、開口呼吸😫、発咳😷などがあります。これらの症状は胸水の貯留量が多ければ多いほど重度になります。

治療法❤️‍🩹として、呼吸困難を起こしている場合は胸水を抜き換気能を改善することが第一選択になります。状況によっては酸素化をしながら呼吸状態をまず落ち着かせる場合もあります。その後、胸水貯留の原因となる疾患を特定し、それぞれの治療をおこなっていきます。
胸水貯留は原因となる疾患によって予後は変わり、早期発見、早期治療が重要になります。自身のご家族であるワンちゃん、ネコちゃんが元気がない、呼吸がおかしいと気付かれましたら動物病院🏥へご相談ください。💁🏻‍♂️(P)20211030

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乳腺腫瘍

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

今回のテーマは「乳腺腫瘍」です。
人と同じようにワン🐶ちゃんや猫😺ちゃんもフードの発達とペット医療の発展によって平均寿命が伸び続けています。「乳腺腫瘍」は、ペットの高齢化の中でも無視できない病気の1つです🩺。

🐕犬の場合
「乳腺腫瘍」は、雌犬で最も発生の多い腫瘍で、発症年齢は、平均10〜11歳で4歳以下での発症は稀です。早期の避妊手術で乳腺腫瘍の発生率を下げられることが報告されています🧐 犬の乳腺腫瘍は、良性と悪性がおおよそ50%ずつで、悪性のうち約50%が転移の可能性が高いより悪性度の高いものとされています。治療❤️‍🩹での第一選択肢は、外科的な切除になります。化学療法💊💉は、外科手術後の補助として用いられます。

🐈猫の場合
「乳腺腫瘍」は雌猫で3番目に発生の多い腫瘍です。発症年齢は平均10〜12歳で発症します。猫の場合も、2歳未満での避妊手術は発生率を低下させることが報告されています。猫では、乳腺腫瘍の約90%が悪性で犬と比べても非常に予後が悪いです🥺。治療は、犬と同様に外科手術と化学療法が用いられます。

犬も猫も、乳腺腫瘍に飼い主様が気付くのは、腫瘍が大きくなってからのことが多いです😢。乳腺腫瘍は、大きければ大きいほど予後が悪く、転移の可能性が高まります。定期的な検診による早期発見と早期の避妊手術での予防が重要です💁🏻‍♂️🩺。(Y)20211030

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🐱スコティッシュフォールドの軟骨の病気について

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

😺スコティッシュフォールド😺の軟骨🦴の病気について

骨軟骨異形成症🐾(通称スコ病)は、主にスコティッシュ・フォールド😺に発症する、骨や軟骨に異常が起き痛みが出る遺伝性の病気と言われています。
スコティッシュの可愛い耳の折れというものが、骨軟骨異形成により引き起こされるもののため、特に折れ耳のスコティッシュは、程度はまちまちですが遅かれ早かれいずれは発症すると言われています。
立ち耳のスコティッシュは発症する場合は軽度であることも多いです。
現在スコティッシュ🐱以外ではマンチカン🐱なども起こることがあると言われています。🧐

骨軟骨異形成症🦴は進行性で、手先、足先、尾椎付近の関節内や骨表面を覆う軟骨に異常が起き、コブ状に腫れて痛み😣が出ます。(骨瘤といいます)。

触ると分かるようになるうえに、X線写真を撮ると明らかに腫れた像が見られます。
すると関節が硬く固定されるため、正常に動かすことが困難になるだけでなく、痛みが走ります。
そのため足を投げ出すような特徴的な「スコ座り」をしたり、段差を登らず平地でのんびり過ごすことが増えたり、爪切りなど足を触られることを嫌がります。

治療は、主に関節炎🦴や痛み😣の緩和といった対症療法💊で効果があります。痛みが出る場合は痛み止めを用いたり、軽度な場合はサプリメントなどを服用したりすることでコントロールできます。この病気とは付き合っていく必要があります。🧐
日常、高い所に登るのが好きな猫😺ちゃんに、負担を減らすようステップをつけてあげたり、環境を整えてあげるのも効果的です。🐾❤️
普段ご家庭内で過ごしている中で、思い当たる兆候があれば、お力🩺になれると思います。ぜひご相談ください。💁🏻‍♀️(Ito)20211001

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😿猫のエイズ(FIV)について

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

ここ最近保護された子猫😺の来院が増えてきていますが、そんな子猫が持っていることの多い「猫免疫不全ウイルス(FIV)🦠」についてお話します。

😺猫免疫不全ウイルス(FIV)は、現在、野良猫の20〜30%が感染しているとされています。FIV感染が原因で起こる症状を一般的に「猫エイズ」と呼んでいます。現在は猫エイズの💉ワクチンがありますのである程度予防ができる病気になりました。

通常ウイルスは感染猫🐈‍⬛の血液🩸、唾液🤤、乳汁、他分泌物などに存在しています。主な感染は猫同士🐈‍⬛の喧嘩、咬傷でうつります。また繁殖時の感染や母子感染をするケースも多くあります。基本的には、グルーミングや食器を介した感染は起きません。

猫エイズは5つのステージ分類があります。
最初は無自覚ですが、徐々に進んで行きステージ4の猫エイズと推測される時期には口内炎・歯肉炎・上部気道炎などの様々な慢性疾患が現れてきます。慢性の口内炎・歯肉炎により口の中が痛み、食欲が落ちて脱水や急に痩せることが多いです。そして、末期の5つ目のステージになると日和見感染(通常では病気の原因とならない病原体に反応が出ること)や免疫不全に関連した症状などで衰弱して死に至ります。😵
まれに個体によってはFIVを保有していても猫エイズを発症せずに、長生きするものもいます。🧐

FIVに感染した場合、ウイルスそのものを撃退することは出来ません。猫エイズを発症した場合は、抗菌薬や抗炎症薬(ステロイド)などの対症療法が中心となります。現在猫のエイズ(FIV)は予防するワクチンがあります。当院でも接種を推奨し行なっています。

当院には、FIVを保有しているかどうか、ほんの数滴の血液🩸で調べられるキットがあります。ご自宅に新しく野良猫の子猫を保護された場合や同居に先住猫がいる場合、混合ワクチン接種時に猫免疫不全ウイルス(FIV)と猫白血病ウイルス(FeLV)の検査をお勧めしています。

食事の時の痛みや急な体重の時には、お口の歯肉👅が赤くなっていないかご自宅で確認してみてください。猫エイズは簡単に調べられますのでどうぞお気軽にご相談ください。🐈‍⬛  (Y)20211001

(FIVキャリアの猫の歯肉炎の写真)


 

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