多飲多尿

最近、暑くも無いのによく水を飲む。
おしっこの量がだいぶ増えた気がする。
こんなことありませんか?

フードやおやつを替えたり、お部屋の湿度が変化したり、思いあたることがあれば気にしなくても良いかもしれませんが、その程度にもよります。

動物達の中では、よく水を飲みたくさんおしっこをする事が病気のシグナルだったという事があります。明らかに増えたと感じた時はまず飲水量をチェックしてみてください。一般には気温や乾燥による乾きを省いて体重1kgに対して最低1日50ccの水分が必要とされます。ウェットフードを食べている場合は当てはまりませんが、1日に体重1キロあたり100ml(5キロの子で500ml)を超えてお水を飲む場合は明らかに多いので、ひとつの目安にしてください。

多飲多尿を引き起こす代表的な病気としては、腎臓や肝臓の病気、糖尿病、発熱、炎症、未避妊であれば子宮の病気、副腎や甲状腺のホルモンの病気などが要注意です。

外から見ただけではわかりにくく、エコー検査や血液検査で見つかる病気もあります。知らないうちにかなり進行してしまう場合もありますので、気になりましたら早めにご相談ください。

20240201 FM

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アリス動物病院(川越市・動物病院)

タマネギ中毒

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

冬はお鍋が美味しい季節。
あったかいシチューもいいですね。

すき焼きや寄せ鍋等々、鍋料理にはネギがたっぷりと使われています。シチューにはタマネギがたっぷり。
ワンちゃんネコちゃんウサギちゃんが、ネギ・タマネギを食べると中毒を起こす可能性があるので要注意です。

ネギ類(ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニク等)を食べてしまうと、ネギ類に含まれる香味成分『チオ硫酸化合物』により、赤血球が壊され、貧血を起こしてしまいます。
チオ硫酸化合物は加熱しても分解されないため、生じゃ無いから大丈夫は通用しません。
加熱調理したすき焼きやシチューの煮汁にしっかりと溶け出しているので、汁を舐めたり飲んだりするのも危険です。

主な症状は、貧血、吐き気、下痢、血尿、歯茎が白っぽい、フラつく、呼吸が速い、痙攣、症状が重い場合は命を落とすこともあります。

万が一食べたり飲んだりしてしまったら、すぐに受診を考えてください。
1時間以内なら吐かせる処置をします。
いつ食べたのかわからなかったり、時間が経ってしまった場合は毒素吸着剤や抗酸化剤を処方したり、水分補給の皮下点滴をします。
少量の場合は様子を見ても良いかと思いますが、かかりつけの病院と電話で相談してもらう方が良いですね。

症状が出るのは1-2日経ってからが多く、もしくはそれ以上日数が経過してから。
体重1kgあたりネギ5-10g以上摂取すると注意が必要で、たくさん食べるほど重篤になると言われていますが、明確な量は不明です。
個体の感受性によりけりで、食べてもへっちゃらの子もいれば、ほんのちょっと舐めただけでも中毒を起こすこともあるので、安心はしないでください。

寒い季節はもう少し続きます。
誤食にはくれぐれもご注意ください。

20240116 FM

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アリス動物病院(川越市・動物病院)

尿検査のすすめ

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

おしっこチェックしてますか?

近年、ネコちゃん用AIトイレも販売されており、忙しい飼い主様に替わって、泌尿器トラブルにいち早く気付ける便利グッズも増えてます。

尿は一緒に暮らすペットからの貴重な健康のバロメーター。
量や色、臭い、トイレに行く回数等、いつもと違うかも?と気づいたら、、、まずはおしっこだけでも持って来てもらえば、尿検査ができます。

血尿??細菌感染は無い?
結晶は出てる?pHは?
尿比重(おしっこの濃さ)や尿糖や尿中タンパクの有無等々を検査で確認します。

結果によっては速やかに来院してもらい、血液検査や画像診断が必要になることもありますが、なかなか病院に連れてくることができない場合や時間が取れない時は、取り急ぎ尿検査だけでも進めておくと診断の一助になります。

尿量はたくさんあればそれだけ情報量が多いのですが、液体の状態で1cc程あれば、ギリギリ全ての検査ができます。
入れ物は紙コップでもジャムの空き瓶でもプラスチックの容器でも構いません。
できるだけ新鮮な状態が望ましいので、休診日の前日の採尿は避けて下さい。
結果は10分くらいお待ちいただければ出揃います。

採尿の仕方や保管の仕方がわからなかったり、容器の準備が無ければ当院にご相談ください。

2023.9.28 FM

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アリス動物病院(川越市・動物病院)

ペットも人も健康増進「運動」

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

夏休みが終わり、2学期に入りましたね。
体育祭や運動会、まだまだ暑いのですが、スポーツの秋がやってきました。⚽️🍁

以前、夏太りの投稿でも触れましたが、ワンちゃんネコちゃんは運動で痩せることはありません。
人と違って持続した有酸素運動ができないからです。

減量目的での効果は期待できませんが、適度な運動で筋肉量を維持したり、気分転換するのは、安静を指示されている場合を除いて、必要な生活の要素と考えています。

ワンちゃんなら朝晩のお散歩やドッグランでの活動。
犬種や性格、年齢に応じた運動を楽しんで下さい。
段差や坂道は足腰に負担がかかるので、関節炎の既往がある場合やシニアには注意が必要です。お散歩は平坦な道を選んであげてください。🐕‍🦺

ネコちゃんの場合は1日数回1回10分程度、おもちゃで遊んであげるといいです。何頭か一緒に暮らしている場合には、勝手に遊んでくれることが多いのですが、一頭だけの場合は飼い主様がスキンシップも兼ねて相手をして下さいね。
(注 遊んだ後のおもちゃはしっかりしまいましょう→誤食事故防止)🐈

・食欲や元気はあるけれど、今までできていたことが最近できなくなって来た。🤔
・運動を躊躇う。疲れやすい。動きがぎこちない、、、🥺
加齢に伴う衰えも考えられますが、病気や関節炎が隠れているかもしれません。気になる症状があればお気軽にお越しください。😊 

20230921 FM

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アリス動物病院(川越市・動物病院)

気象病??? 発作がおきたら、、、

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

お盆を過ぎましたが、暑い日が続きます。大気も不安定で秋にかけては台風が発生しやすい時期です。

人は気圧の変化に伴い、頭痛やめまいの症状が出ることがあります。
ワンちゃんやネコちゃん他の動物たちも気圧の変化で体調を崩すことがあるので、思いあたることがありましたら、ご相談ください。

例えば、心臓発作や喘息などの咳が出やすくなったり、痙攣発作が起こりやすくなったりします。

痙攣発作には「てんかん」があります。てんかん発作は脳の異常な興奮により引き起こされます。身体検査や血液検査、MRIで発作を起こすような基礎疾患が無く、脳の異常が見つからなければ、『特発性てんかん』と分類されます。
【低血糖や肝臓疾患、虚血等、発作を起こす原因がはっきりしているものは『症候性てんかん』と分類】されます。

初めて発作が出た場合はその後様子を見ることが多いですが、発作の頻度が増えてくる場合や時間が長くなった場合には、抗てんかん薬を飲んで発作を抑える治療を始めます。発作強度を軽くしたり発作頻度を6か月に1回以下程度にすることを目指します。

発作が次から次へと波のように起こることをてんかん重積状態と呼び、発作が続いた結果の異常な高体温による脳や内臓へのダメージが心配されます。
注射や坐薬で発作を抑える治療を速やかに行うことが必要なので、日中であればかかりつけへ。
夜間の場合は朝まで待たずに、夜間救急病院での診察を受けて下さい。    20230831 FM

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夏場の水分補給

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

水分補給してますか?

気温が上がり、テレビでも熱中症に注意するよう連日報道されてます。

ワンちゃんはお散歩の時間を考慮して、こまめな水分補給を心がけて下さい。

自ら進んでお水を飲まないワンちゃんネコちゃんの場合は水分補給、悩みますね💦
水飲み場を増やしたり、ドライフードにお水を掛けてふやかしたり、ウェットフードや手作り食を利用するのも水分補給に有効です。

暑くてお水を飲む量が増え、その結果おしっこの量も増えるのは当たり前なんですが、、、
おしっこの量や飲水量が異常に増えている場合は病気が隠れている可能性があります。

1日に体重1Kgあたり100ml(5㎏の子なら1日に500ml)を超えてお水を飲むようならご相談ください。
尿検査や血液検査、画像診断等の健康診断をお勧めします。

暑い季節は始まったばかり、熱中症に気をつけて水分補給を心がけてお過ごしください。

20230704(FM)

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猫ちゃんフェレットさんのフィラリア症予防について

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

蚊の活動が本格化する前にワンちゃんにはフィラリア検査のご案内を致しました。それぞれの方法で予防を始めている時期でしょう。

お家の中にまで蚊が入ってくる季節を前に、ネコちゃんフェレットさんにもフィラリア予防をお勧めします。

『フィラリア=犬糸状虫』の名の通り、ワンちゃんに多い病気ですが、実はネコちゃんフェレットさんも稀にフィラリア感染が確認されています。
数年前の調査では、10頭に1頭の割合で室内ネコちゃんへの感染幼虫寄生があったとの報告もあり、思ったよりも多い印象を受けます。

ネコちゃんフェレットさんがフィラリアに感染すると、ワンちゃんとは少し違う症状を呈し、気管支炎や喘息のような咳、食欲不振、体重減少、無症状、他の病気との鑑別が難しく、突然死の原因とも言われています。

また、本来の宿主ではないネコちゃんフェレットさんの体内で、フィラリアが成虫になるまで成長することは稀で、あったとしても1-2匹程度。ワンちゃんのように簡便な血液検査で判別することも困難なのが現状です。心臓が小さい為少量の寄生でも症状の発症に繋がってしまいます。

蚊にさされない工夫をすること。
月に1回皮膚に塗布するスポットタイプの予防薬を、蚊の出るシーズン+蚊がいなくなってから1ヶ月後まで(ワンちゃんの予防期間と同じです)使用することで予防は可能です。

予防薬は特別な検査は不要で体重別に処方致します。
お気軽にご相談下さい。

(FM)

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愛鳥週間 (巣立ちヒナを拾わないで)

春から夏にかけては野鳥の子育てシーズンです。

この時期はまだうまく飛べないヒナが地面に落ちていることがありますが、手を出さずそっと見守って下さいね。

まだ羽が生え揃っていないヒナは巣が分かれば巣にもどすのが理想です。(わからなければ、親鳥がエサを運んで飛べるまで育てる可能性もあるのでそのままで)

羽が生え揃い、口が大きく尻尾が短いヒナは「巣立ち雛」と呼ばれ、親鳥と行動しながら、飛び方やエサのとり方等の生きる術を学んでいる時期。独りぼっちに見えても、親鳥が近くにいるので連れ帰らず、巣立ちを応援してあげて下さい。

あまりにも往来の激しい道にいる時は危なくない場所に移動させて下さい。親鳥は声でヒナを見つけるので大丈夫です。

もし、怪我をしている場合は鳥獣保護担当部署へ連絡して下さい。傷病野生鳥獣保護診察機関に指定された動物病院で診療してもらえます。川越の本院は指定病院ですので、県から診療委託を受けて任務に当たっています。

見守るのも野鳥が生きていくため、そっと応援していきましょう。(FM)

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外耳炎

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

新緑の時期から気温の上昇とともに増えるのが皮膚やお耳のトラブルがあります。

耳を掻く、よく頭を振る、耳が臭うというような症状があれば、外耳炎を起こしている可能性があるので、早めの受診をお勧めしております。 
外耳炎を放置していると内耳の炎症による平行障害や、耳血腫、眼の炎症、全身性の皮膚炎などに移行してしまうことがあります。

耳ダニ、細菌・真菌感染、異物、アレルギー等外耳炎を引き起こす原因も様々。
必要に応じて、検査や適切な処置、外用薬・内服薬の処方をさせていただきます。

初期の外耳炎は適切な洗浄と外用薬で良化しますが、重度でなかなか治らないタイプもあり、飲み薬が必要になることもあります。

また、飼い主様だと甘えてしまって、ご自宅で毎日点耳が難しい場合には、長期作用が期待できる注入タイプ(計2回来院して頂くことになります)の外用薬の院内処置もございます。

日頃からの耳のチェック、お手入れで早く気づけることもあるので、おかしいな?と思ったらぜひご相談下さい。

20230412(FM)

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アリス動物病院(川越市・動物病院)

ペットと防災対策

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

3月、9月はスーパーやホームセンターに防災グッズが並び、防災意識の高まる時期です。
もしもの時の備えは人だけでは無く、一緒に暮らしているペットにも必要ですね。

ご自宅での避難生活、避難所での生活、いずれにしろ1週間〜10日ほどのフードやおやつ、トイレグッズ、持病のある子は内服薬や外用薬も余裕を持っておくといいです。

ペット同伴避難といえど、人と同じスペースで過ごせるのは補助犬のみで、ペットの子達は人と離れた場所で過ごすことになります。
普段からクレートやキャリーバッグに入る練習や、飼い主様から離れる練習、いろんな音に慣れる練習も大切なことです。

最後にさいたま市のマニュアルを添付いたしますので、参考にしていただけたらと思います。

20230323(FM)

https://www.city.saitama.jp/001/011/015/006/p055713_d/fil/hinanjomanyuaru.pdf

 

 

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