血栓症について

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

血栓症🩸とは血小板などの血液成分が塊となり血管を閉塞し、血流が遮断されてしまうことを言います。血栓によって組織に送られる血流量が低下し、様々な症状を起こします。

血栓症の原因として犬🐶では細菌性心内膜炎など感染による炎症、外傷、フィラリア、甲状腺機能低下症、先天的な心臓病🫀など様々です。猫😺は主に肥大型心筋症をはじめとする心筋症によって心臓🫀で出来た血栓が原因となります。

血栓🩸の重症度は状況によって大きく異なりますが激しい痛み、体や臓器の麻痺、脈拍の消失、冷感などの症状が突然起こります。特に猫🐈は後趾の血管で起こりやすいので後趾の麻痺、低体温を引き起こします。血栓によって急な塞栓が起きた場所から血流が通らなくなり完全に閉塞を起こすと、それ以降の細胞が壊死していきます。これが急激に起こることで塞栓した場所以外の全身の臓器🫁でも障害をきたし、最悪の場合死に至ります。🙀

診断方法は症状の有無、血液検査🩸、原因の探査として超音波検査、レントゲン検査、CT検査などを行います。

治療法としては血栓を溶解する薬💉、血栓が起こりづらい薬💊を使用し血液の流れ🩸を改善していきます。また、血栓の原因となる疾患🫀の治療をおこなっていきます。
血栓症は起こった時間及び場所によって予後も様々ですが悪くなることがあります。早期発見が大事になるため、特に基礎疾患のある場合は定期的な検査🩺🏥とその子の状態の把握が大事になります。急にいつもと様子が違う時、このように重大な病気の場合もあります。様子を見ずにぜひご連絡ください。💁🏻‍♂️🏥(P)20211128

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ケンネルコフ

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

今回のテーマは「ケンネルコフ」😷です。
在宅時間が増えて、新しくわんちゃんや猫ちゃんを飼い始める方が増えています。そこで、今回は子犬🐶の咳の原因として非常に多い「ケンネルコフ」についてご紹介します。

ケンネルコフ😷とは、子犬🐶がよく発症する感染性の気管および気管支炎🫁のことをいいます。ケンネルコフは、まだ免疫力や抵抗力が低い生後6週~6カ月齢の子犬で発症しやすいといわれています。🐾

原因となる病原体は、複数のウイルス(イヌアデノウイルス2型・イヌパラインフルエンザウイルスなど)や細菌の単独あるいは複合感染だと考えられています。
感染経路はペットホテルや公園など、犬が集まる場所で感染しているイヌの唾液、気道分泌物、糞便に接触することにより感染します。

症状は、短く乾いた咳が続き全身状態は良好である場合が多いですが、ケンネルコフが長期化し、二次的に細菌感染を起こすと湿った咳に変わります。重症化すると気管支炎や肺炎😷などを引き起こす恐れがあります。

治療は、軽度の場合、抗菌薬💊や気管支拡張剤や鎮咳薬などを症状に合わせて使用します。診察の上、症状に合わせてお薬を組み合わせていきます。人の百日咳のように少し経過が長めなのも特徴です。🐾🐶

予防に役立つのが混合ワクチンの接種💉です。イヌアデノウイルス2型やイヌパラインフルエンザウイルスは、混合ワクチンに含まれています。ただし、前述したようにケンネルコフの病原体は数が多く、混合ワクチンを打っていても感染することがあり注意が必要です。

お迎えしたばかりのわんちゃん🐶は、環境の変化も影響し、ケンネルコフ以外でも体調を崩すことが多くあります。新しい家族の健康を守るためにも混合ワクチン接種💉🏥は必ず行いましょう。その他にも気になる事がありましたら当院までご相談下さい。💁🏻‍♂️(Y)20211128


 

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アオバト

今週はとても美しい鳩が入院🏥していました。
緑色の綺麗な羽をしています。アオバトといいます。
普段森の中ではなかなか見つけることができません。
今回は何か衝突のような怪我❤️‍🩹をしていましたが無事に元いた森に帰すことができました😃。無事に野生復帰させられてうれしい気持ちと同時に癒しを与えてくれた鳥さんでした。😉


 

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はじめて子犬子猫をお迎えしたら 子犬編

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

🐾はじめて子犬・子猫を迎えたら 🐶子犬編🐶🐾

今回はタイトルの通りです❤️
初めて子犬・子猫を飼うけれども、最初は何をすれば良いかわからない…といった方や、もう一度確認されたい方は、ぜひ一読ください。
(次回は子猫編を予定しています)

子犬🐶を飼いはじめたら、まずお家🏠の環境に慣れさせてあげることが大切です。ついかまってしまいたくなりますが、それだと緊張してしまいます。わんちゃんが自分から寄ってきたら撫でるなど、ゆっくり慣らしていきます😌。また、睡眠🛏はとても大切なので、寝ている時は起こしたり邪魔をしたりしないよう注意が必要です。お散歩やトリミングなどはワクチン💉をうってからになりますので、それまではお家の中のみで過ごします(ただし、体調面などで何か気になることがあれば、すぐに動物病院へご連絡ください)。

混合ワクチン💉🏥の接種時期になったら動物病院へ連れて行きます。子犬🐶の頃は初回接種時期に応じて2または3回のワクチンが必要です。規定回数の接種が完了するまでは、病院への通院はキャリーバッグ🧳やクレートなどを使用します。ワクチンの種類や回数は、初回接種時期やお住まいの環境などに合わせ、獣医師と決定していきます。またフィラリア❤️‍🩹の予防も開始します。同時に、糞便検査🦠(寄生虫や細菌を調べます)なども行い、必要があれば治療をしていきます。混合ワクチンが終わったら、次は狂犬病の接種となります。お散歩🐕‍🦺に行くようになったら、合わせてノミ・マダニの予防を行うことも大切です。

感染症予防も行いつつ、ご自宅ではトイレトレーニングやお留守番など、しつけ指導を行っていきます。なかなかご自身でのしつけが難しい場合は、予防過程が終わった後に、ドッグトレーナーのしつけ教室(当院でも承っております)なども効果的です😉。

その後、生後半年から8ヶ月くらいを目安に、子供をとらない場合は不妊手術🏥を行っていきます。

子犬の時期はやることが多く、特に初めて子犬をお迎えされる方は、どれをやれば良いかわからなくなることも多いです🧐。ご不明なことがあれば獣医師がご説明いたしますので、診療ご予約をお取りの上ご来院ください💁🏻‍♀️。
(ショップや保護施設からお迎えされた方は、ワクチン証明書などがあればお持ちください) (ITO)20211113

 


 

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フクロモモンガの生態について

今回のコラムは徐々に診察する機会が増えてきたフクロモモンガの生態についてご紹介します。🐾

フクロモモンガは身体の大きさや外観から、モモンガやムササビと同じげっ歯類と思われることが多いですが、コアラ🐨やカンガルー🦘などと同じ有袋類の仲間です😲。熱帯雨林に棲息し、樹洞を巣穴として生活する🌛夜行性の動物で、1頭のオスと複数のメスと子どもから成る群れで暮らします。寿命は5~7年といわれていますが、飼育下では12~15年との報告もあります。

前肢の小指から後肢の指の付け根にかけて飛膜があり、木々を滑空しながら移動して餌を探すため、地面に降りることはほとんどありません。食性は雑食性で、アカシアやユーカリの樹液🌳、果汁🍒、花粉、または昆虫類🐛などを食べています。下顎切歯(前歯)は木の皮を剥ぎ、樹脂や樹液を食べるために長く伸びています。げっ歯類のモモンガと違い、フクロモモンガは歯が伸びることはありません。また、前肢の薬指は樹の割れ目などに潜んでいる虫を掻き出すために長く発達していると考えられています。

縄張り意識が強く😤、オスは周囲の縄張りや仲間に唾液や臭腺の分泌物を使って臭い付け行います。臭腺は頭頂部、胸部の他に肛門腺、四肢、口角、耳の内側にもあります。警戒心が強いため、「ギュイギュイ」、「ギュルギュル」と甲高い威嚇の警戒音を発声します。可能であればつがいや複数で飼育することが理想とされていますが、単独飼育であれば、十分に人とコミュニケーション🤝をとる必要があります。飼育下ではストレス😰による自咬症が好発するため、ストレスをためないことが重要です。

次回は飼育上の注意点をいくつか紹介したいと思います。何か気になることがありましたら当院までご相談ください。(C)20211113

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