乳歯遺残について

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

今回のテーマは「乳歯遺残」🦷です。
犬や猫も人間と同様に子犬🐶や子猫🐱の頃に乳歯が生え、永久歯へと生え変わります。個体によって差はありますが、通常生後5〜10ヵ月のあいだでその生え変わりは完了するといわれています。
しかし、中には抜けるはずの乳歯が抜けずに残り続け、永久歯と重なって生えることがあります。この状態を「乳歯遺残」といいます。これは、特にチワワやトイプードルなどの小型犬でみられることが多いです。
「乳歯遺残」は、口の中で様々な問題を引き起こします。乳歯が残り続けることで、歯並びが悪くなり、噛み合わせが悪くなる「不正咬合」に繋がる可能性があります。それに伴って歯と歯がぶつかって痛みを引き起こしたり、歯が口の中の粘膜を傷付けることもあります。🙀
他にも、食べかすが乳歯と永久歯の間に挟まり、歯垢や歯石が溜まり高率に歯周病を起こしやすくなります。😨
ご自身の愛犬に乳歯遺残を見つけた場合、抜きたくなる人も居るかもしれませんが、自己判断で無理矢理乳歯を抜こうとするのはやめて下さい。途中で欠けて、より抜けにくくなる恐れや口の中を傷つける恐れがあるからです。
基本的には乳歯遺残の治療方法は、全身麻酔をかけた後に残った乳歯の抜歯になります。
小型犬では、体が成熟する生後6ヶ月を目安に去勢・避妊を行っております。当院では、不妊手術で麻酔をかける際に、一緒に乳歯遺残チェックをし、乳歯が残っている場合は合わせて抜歯も行っております。
大切な愛犬の健康を守るためにも、若いうちに乳歯遺残を解消させて、歯周病を予防していきましょう。💁🏻‍♂️🩺
(Y)20210606

ブログTOP
アリス動物病院(川越市・動物病院)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です