タマネギ中毒

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

冬はお鍋が美味しい季節。
あったかいシチューもいいですね。

すき焼きや寄せ鍋等々、鍋料理にはネギがたっぷりと使われています。シチューにはタマネギがたっぷり。
ワンちゃんネコちゃんウサギちゃんが、ネギ・タマネギを食べると中毒を起こす可能性があるので要注意です。

ネギ類(ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニク等)を食べてしまうと、ネギ類に含まれる香味成分『チオ硫酸化合物』により、赤血球が壊され、貧血を起こしてしまいます。
チオ硫酸化合物は加熱しても分解されないため、生じゃ無いから大丈夫は通用しません。
加熱調理したすき焼きやシチューの煮汁にしっかりと溶け出しているので、汁を舐めたり飲んだりするのも危険です。

主な症状は、貧血、吐き気、下痢、血尿、歯茎が白っぽい、フラつく、呼吸が速い、痙攣、症状が重い場合は命を落とすこともあります。

万が一食べたり飲んだりしてしまったら、すぐに受診を考えてください。
1時間以内なら吐かせる処置をします。
いつ食べたのかわからなかったり、時間が経ってしまった場合は毒素吸着剤や抗酸化剤を処方したり、水分補給の皮下点滴をします。
少量の場合は様子を見ても良いかと思いますが、かかりつけの病院と電話で相談してもらう方が良いですね。

症状が出るのは1-2日経ってからが多く、もしくはそれ以上日数が経過してから。
体重1kgあたりネギ5-10g以上摂取すると注意が必要で、たくさん食べるほど重篤になると言われていますが、明確な量は不明です。
個体の感受性によりけりで、食べてもへっちゃらの子もいれば、ほんのちょっと舐めただけでも中毒を起こすこともあるので、安心はしないでください。

寒い季節はもう少し続きます。
誤食にはくれぐれもご注意ください。

20240116 FM

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アリス動物病院(川越市・動物病院)

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