犬の避妊手術について

こんにちは、川越市、さいたま市のアリス動物病院です。今日は、ワンちゃんの避妊手術についてお話しをします。避妊手術について、さまざまな情報があって迷ってしまうかもしれませんが、当院では飼い主様とワンちゃんにとって最適な選択を一緒に考えていきますので、安心してご相談ください。

1. 避妊手術の必要性

当院の避妊手術は、メスのワンちゃんの卵巣と子宮を取り除く手術です。なぜ必要なのかというと、次のような理由があります。

🐶「望まない妊娠を防ぐ」:外で他の犬と遊んでいるときに、思わぬ妊娠をしてしまうことを防ぐことができます。

🐶「健康面でのリスクを減らす」:避妊手術を行うことで、将来的な病気のリスクを減らすことができます。特に、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍などの深刻な病気の予防に効果的です。

2. 避妊手術のタイミング

避妊手術の時期については、一般的には生後6か月から1歳の間に行うことが推奨されています。初めての発情(ヒート)が始まる前に手術を行うことで、乳腺腫瘍の発生率を大幅に減らすことができると言われています。

ただし、ワンちゃんの成長具合や体調などによって適切な時期は異なりますので、当院では一匹一匹に合わせたアドバイスをいたします。ぜひご相談ください。

3. 避妊手術で予防できる病気

避妊手術を行うことで、次のような病気を予防またはリスクを低減することができます。

🐶「子宮蓄膿症」:子宮に膿がたまる病気で、命に関わることもあります。避妊手術によって子宮を取り除くため、この病気を防ぐことができます。

🐶「乳腺腫瘍」:初めての発情前に手術を行うと、乳腺腫瘍のリスクを90%以上減らせるとされています。

🐶「卵巣や子宮の腫瘍」:これらの臓器を取り除くため、腫瘍の心配がなくなります。

4. 避妊手術のメリット

避妊手術には以下のようなメリットがあります。

🐶「寿命が延びる」:避妊手術を受けたワンちゃんは、病気のリスクが減るため、一般的に長生きする傾向があります。

🐶「行動面の改善」:発情期に見られるストレスや攻撃性、マーキング行為が減少することが期待できます。

🐶「費用面での安心」:将来的な病気の治療費を抑えられる可能性があります。

5. 避妊手術のデメリット

もちろん、手術にはデメリットもありますので、正しい情報を知っておくことが大切です。

🐶「全身麻酔のリスク」:手術の際には全身麻酔が必要です。麻酔にはリスクが伴いますが、当院では最新の設備と経験豊富なスタッフが丁寧に対応いたします。手術前検査やカウンセリングを行い、できる限りリスクを最小限に抑える努力をしています。

🐶「体重増加」:手術後はホルモンバランスが変わるため、太りやすくなることがあります。ただし、適切な食事管理(適応フードの紹介)と生活習慣で対処可能です。

   当院にお任せください

避妊手術はワンちゃんの健康を守るための大切な選択です。当院では、経験豊富な獣医師が丁寧に手術を行い、術後のケアまてしっかりサポートいたします。手術の前にはしっかりとカウンセリングを行い、飼い主様のご不安や疑問にもお答えします。

ワンちゃんにとって最善の選択を一緒に考え、サポートさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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アリス動物病院(川越市・動物病院)

夏のスキンケアについて

 


川越市、狭山市、坂戸市、鶴ヶ島市、富士見市、さいたま市の皆様へ、こんにちは、アリス動物病院です。

夏のスキンケアについて

暑くなり、自宅でシャンプーをする飼い主様もいらっしゃることでしょう。

ネコちゃんウサギちゃんは基本的にシャンプーをしなくてもいい動物です。身体を濡らして乾かすことがストレスになるので、皮膚病の管理でシャンプーが必要な場合を除いて、積極的に行わなくてよいでしょう。ブラッシングを重視しましょう。

ワンちゃんはサロンや病院のトリミングで済ませることが多いと思いますが、高齢になるとサロンで断られてしまうこともあるので、ご自宅でのシャンプーにも慣れておくと良いですよ。

急にフケが増えたり、抜け毛が増える場合は皮膚トラブルを起こしている可能性があるので、早めの受診を心がけて下さい。

シャンプーもたくさん種類があり、洗浄力の強さ、薬用シャンプーの効能、保湿成分の有無、等々わからないことがあれば是非ご相談ください。

ワンちゃんは人と比べて皮膚が薄い子も多く、皮膚コンディションによっては刺激が強いシャンプーもありますので、コンディションに合わせた専用のシャンプーをお使いください。乾かす時も、ドライヤーの風が熱くなりすぎないよう注意して実施してくださいね。

スキンシップも兼ねて日々のブラッシングやシャンプーできない時はドライシャンプーを利用するのも皮膚を清潔に保つ1つの方法です。

スキンケアのご相談も受付ていますので、お気軽にお立ち寄りください、20240620 (FM)

 

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デンタルケアについて

お口の臭い、気になりませんか?

ワンちゃんネコちゃんは人と口腔内の環境が違うので、虫歯にはなりにくいのですが、歯石が付きやすく、歯周病になりやすいです。お口の臭いの原因が歯周病からきていることもあります。

ご自宅でのデンタルケアは歯周病から我が子を守る術。子犬・子猫の頃から、口の周りを触られることに慣らしていきましょう。
大人になってから挑戦する場合は、子犬子猫の時より許容してもらうのが難しくなりますが、根気よく続けて慣らしていきます。

指に巻きつけたガーゼや歯ブラシを使って、歯に付着した歯垢を落とし、歯石になってしまうのを予防できるよう、まずはお口を触ることから始めていきます。

歯垢や歯石の中には菌がいっぱい。
歯周病菌は周囲に炎症を起こして出血や痛みが出るだけでは無く、血流にのって全身を回り、主要臓器に影響を与たり、病気の原因となることもあります。

デンタルケアで歯垢は落ちても、すでに付着した歯石は除去できません。
ついてしまった歯石は、麻酔をかけて除去することが必要です。歯肉と歯の間の歯周ポケットもきれいにし、グラグラの歯があれば抜歯の必要があるため、どうしても麻酔が必要となります。
(麻酔をかける前には術前検査を行い、全身状態を確認させていただきます。)

歯の健康が健康寿命に影響しているのは、人と同じ。健康的に長生きする秘訣です。気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

20240523 FM

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フィラリア検査と合わせてクイック健康チェック

春の予防が始まり数ヶ月。
フィラリア検査の採血の際、同時に簡易な健康診断の目的で血液検査を合わせて行うワンちゃんが増えています。

実際、気になる症状も無く、元気食欲のある子でも、結果に異常が見つかることもあります。その場合、住環境・食生活などの見直しや、追加検査のご提案やご相談を受け付けています。

例えば、肝臓の値が高い場合。
添加物の多いオヤツやフードを与えていないか?
脂肪分が高いものを食べていないか?
薬を飲んでいるのか?
住環境に肝臓に影響があるものはないか?

数値の大きさにもかかわりますが、肝臓の大きさや形、内部の構造を確認するためのレントゲンやエコー検査などの画像診断もお勧めします。

肝臓も消化器の一つ。
油っぽいものや添加物が多いものは負担がかかりますし、何か飲んでるお薬があると肝臓に影響がでる場合があります。

画像診断で特に問題ない場合には、強肝剤やサプリ、食事の見直しで肝臓の働きを助けてあげると、数値の改善が期待できます。

多少お時間はいただきますが、予防ついでに血液検査。
ご希望の際は来院時にお声がけ下さい。

20240502(FM)

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肛門腺・肛門嚢炎について

ワンちゃんネコちゃんがお尻を床に擦りつけて、お尻歩きをするようなことはありませんか?

ワンちゃんネコちゃんの肛門の斜め下あたり、4時と8時の方向に肛門腺と言う分泌腺があり、袋状の肛門嚢に分泌物が溜まります。
排便時に分泌物が少しずつ排泄され、便に臭いをつけるようにできていますが、、、
中にはこってりと出にくいタイプの分泌物だったり、太っていたり、加齢で筋肉量が落ちるとうまく排泄できず溜まり過ぎてしまうことも。

溜まってくると違和感があって、お尻を擦り付けるような仕草をすることがあります。
溜まったまま放っておくと、細菌感染を起こして化膿してしまうこともあるので、溜まりやすい場合は定期的に絞ることが必要です。

肛門腺絞りは、特有の臭いがある分泌物が飛び散る可能性があります。
ご自宅で行う際はシャンプー前とかにチャレンジすることをお勧めしてます。
なかなか、うまくいかない時には診察時に処置できますのでお声がけ下さい。
トリミングでシャンプーしてもらう時にも行ってもらえます。

絞ったら血膿が出てきた、触ると痛みがある、ものすごく腫れている等の異常が見られた場合は化膿・炎症を起こしているので早めに受診してください。

20240502(FM)

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狂犬病予防

令和6年度の狂犬病予防接種が始まりました。

日本では60年以上前に狂犬病を撲滅して以来、国内での発生報告はありません。(海外で感染し、帰国後発症した事例はあり)
しかしながら、世界では年間5万人以上が命を落としており、海外から狂犬病ウイルスが入ってくる可能性を否定できないのが現状です。

狂犬病はすべての哺乳類が感染しますが、人が感染する場合、感染源のほとんどがワンちゃんであるため、飼い主様には年に1回愛犬の狂犬病予防接種が義務付けられています。

接種推奨期間は〜6/30です。
ご不明な点がございましたら、当院までお問い合わせください。

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多飲多尿

最近、暑くも無いのによく水を飲む。
おしっこの量がだいぶ増えた気がする。
こんなことありませんか?

フードやおやつを替えたり、お部屋の湿度が変化したり、思いあたることがあれば気にしなくても良いかもしれませんが、その程度にもよります。

動物達の中では、よく水を飲みたくさんおしっこをする事が病気のシグナルだったという事があります。明らかに増えたと感じた時はまず飲水量をチェックしてみてください。一般には気温や乾燥による乾きを省いて体重1kgに対して最低1日50ccの水分が必要とされます。ウェットフードを食べている場合は当てはまりませんが、1日に体重1キロあたり100ml(5キロの子で500ml)を超えてお水を飲む場合は明らかに多いので、ひとつの目安にしてください。

多飲多尿を引き起こす代表的な病気としては、腎臓や肝臓の病気、糖尿病、発熱、炎症、未避妊であれば子宮の病気、副腎や甲状腺のホルモンの病気などが要注意です。

外から見ただけではわかりにくく、エコー検査や血液検査で見つかる病気もあります。知らないうちにかなり進行してしまう場合もありますので、気になりましたら早めにご相談ください。

20240201 FM

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冬の咳

冬の朝の張り詰めた冷たい空気。
冷たい空気を急に吸い込むと咳が誘発され、咳き込む子が増える時期です。

首への刺激で咳が出ることもあるので、引っ張る子には首輪より気管に負担をかけにくいジャケットタイプのハーネスをお薦めしています。可能であればお散歩は暖かい時間を選ばれた方がいいでしょう。咳が出ちゃう子は早朝深夜のお散歩は避けてもらう方が無難かもしれません。

お出かけ時、リビングからいきなり外に出るのではなく、玄関や廊下で少し寒さに慣らしてから出かけてみる、ワンちゃん用の服を着せてみてもらうなど冬場のお散歩もちょっと工夫してもらうとよいでしょう。

咳の多くは気管支の炎症に伴った症状として現れますが、心臓の病気や肺の病気で咳をする場合、両方でなる場合もあります。またワクチンで予防できる気管支炎を起こす感染症もあります。

一般身体検査、聴診、触診、レントゲン検査、エコー検査等を行い原因をさぐり、症状に合わせて内服薬を処方します。

検査で明らかな原因が特定できないこともしばしばあり、季節性のある咳は何かしらのアレルギーの場合もありますし、乾燥して罹りやすい感染症もあります。ちょっとむせただけなら生理現象の範囲ですし、咳もいろいろ。

これって咳なの?続く咳、気になる咳き込み、判別できない時は動画を撮って診察時にお持ちいただくと、診断の際に役立ちます。
気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

20240125 FM

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タマネギ中毒

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

冬はお鍋が美味しい季節。
あったかいシチューもいいですね。

すき焼きや寄せ鍋等々、鍋料理にはネギがたっぷりと使われています。シチューにはタマネギがたっぷり。
ワンちゃんネコちゃんウサギちゃんが、ネギ・タマネギを食べると中毒を起こす可能性があるので要注意です。

ネギ類(ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニク等)を食べてしまうと、ネギ類に含まれる香味成分『チオ硫酸化合物』により、赤血球が壊され、貧血を起こしてしまいます。
チオ硫酸化合物は加熱しても分解されないため、生じゃ無いから大丈夫は通用しません。
加熱調理したすき焼きやシチューの煮汁にしっかりと溶け出しているので、汁を舐めたり飲んだりするのも危険です。

主な症状は、貧血、吐き気、下痢、血尿、歯茎が白っぽい、フラつく、呼吸が速い、痙攣、症状が重い場合は命を落とすこともあります。

万が一食べたり飲んだりしてしまったら、すぐに受診を考えてください。
1時間以内なら吐かせる処置をします。
いつ食べたのかわからなかったり、時間が経ってしまった場合は毒素吸着剤や抗酸化剤を処方したり、水分補給の皮下点滴をします。
少量の場合は様子を見ても良いかと思いますが、かかりつけの病院と電話で相談してもらう方が良いですね。

症状が出るのは1-2日経ってからが多く、もしくはそれ以上日数が経過してから。
体重1kgあたりネギ5-10g以上摂取すると注意が必要で、たくさん食べるほど重篤になると言われていますが、明確な量は不明です。
個体の感受性によりけりで、食べてもへっちゃらの子もいれば、ほんのちょっと舐めただけでも中毒を起こすこともあるので、安心はしないでください。

寒い季節はもう少し続きます。
誤食にはくれぐれもご注意ください。

20240116 FM

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冬季の健康チェック(血液検査)

川越市・さいたま市のアリス動物病院です。

冬至に近づくに連れ、夜がぐんと長く感じられます。

夜が長いと余計に鳴き声が気になり、夜鳴きの相談を受けることもあるのですが、環境の変化やストレス等飼い主様の思い当たることがなければ、一度血液検査を含めた健康診断を受けることをお勧めします。

痛みや不安、認知機能低下により夜鳴きが目立つこともありますし、中高齢のネコちゃんでは甲状腺ホルモンが出過ぎてしまう『甲状腺機能亢進症』という病気の可能性もあります。

前述したワンちゃんの甲状腺機能低下症の逆ですね。
(ワンちゃんでの亢進症は稀です。)

代謝を上げる甲状腺ホルモンが出過ぎることで見た目は元気なため、歳の割に元気なのよ〜と病気に気づかずに進行してしまうこともあります。

進行していくと、
・よく食べるのに痩せていく。
・水をよく飲みたくさんおしっこをする。
・落ち着きが無くなる。
・夜鳴きをする。
・攻撃的になることがある。
・毛並みが悪くなる。
・心拍数が速い、心雑音、心肥大。
・呼吸が速くなる。
・目がキラキラしている。
等々の症状が出てきます。

怪しい症状があれば、一般的な血液検査に加えて、甲状腺ホルモン値を測定し、基準値より高い場合は治療を開始します。
甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬を毎日飲み、定期的な検査で薬の量を調整していきます。
また、慢性腎不全や高血圧症、心筋症を併発していることも多いので、他の病気がないか?の確認や治療も合わせて行っていきます。

内服は生涯必要ですが、うまくコントロールできれば、寿命を縮めることは無いです。
ただし他の病気も併発していると難しい場合もあります。

健康診断時の血液検査で病気が発覚することもありますし、飼い主様の観察が早期発見につながります。
気になることがあれば、早めにご相談ください。

20231215 (FM)

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